仙丈岳・北岳・間ノ岳・塩見岳 2014.8.13〜16

 

12日の夜、仙流荘・戸台口に到着した。

13日朝一番の北沢峠行きバスは、6時からの運行だが、実際は5時30分より出発していた。

車中で朝食をとり支度をした。運賃は、1人1430円
(手荷物代を含む)を支払って、6時のバスで北沢峠へ。

1時間弱で着いた。7時25分の北沢峠発―広河原行きのバスに乗る予定でした。

少々時間があったので、山小屋―長衛荘に行くと、昨日は広河原行きのバスが大雨の為、出なかったとの事。

バスの事務所に電話するが、誰も出ないので、今日のバスが運行されるか確認のしようがない。

停留所で並んで待っている人達も、知らなかったようで、それぞれが違う場所に移動していった。

 

 

私達は、とりあえず、北岳行きを変更して仙丈ヶ岳に行くことにした(~_~) 5合目までは

シラビソ・コメツガ等の針葉樹の樹林帯を歩きます。傾斜も緩く、岩も少なめで、歩き易かった。

仙丈ヶ岳は女性的な山と言われる由縁かしら(・・? と考えながら歩きます。

5合目の分岐点を馬ノ背の方面に右折します。

ここからは、道が狭くなり、途中に沢を徒渉する場面もあります。

展望が開けて振り返ると甲斐駒ヶ岳がきれいに見えました
(^o^)

 

馬ノ背ヒュッテのベンチでお茶を飲んで、また歩き出します。

鹿の防護柵が張ってあって、すれ違う人に、緑の柵は電気が流れているので、触らないようにアドバイスをもらいます。

北アルプスよりも森林限界が高いそうだが、ハイマツ帯を歩く頃にはゴロ石が多くなり、

遠く仙丈小屋が見えると、頂上も見えてきた。

花の百名山にも選ばれているのに納得です。確かに花は多い。

急登りを過ぎて、
仙丈小屋に到着。

休もうとザックをベンチの上に置くと、小屋の主人からベンチの下に置くように注意された\
(゜ロ\)(/ロ゜)/ 

仙丈小屋で昼食して、ピンバッチを購入して、荷物をデポして身軽になって、登って行く。30分ぐらいで登頂した。

 

 

仙丈小屋は薮沢カール上にあるそうだ。カールを巻いて頂上へ行く。

天気が良く、頂上には何人もの人がいた。

今回は北岳を目指す予定だったので、大仙丈ヶ岳を抜けて、塩見岳に向かう仙塩尾根の方面に行くというルートもあったが、

細尾根で誰も歩いている人も無く、心細く、小仙丈ヶ岳を経由して、小屋に戻り、

置いてある荷物を背負って、北沢峠に戻った。

 

14:30に北沢峠に戻ったら、広河原行きのバスは運行を再開していた(^_-)-☆ 

16:00発のバスを待つことにした。時間があったので、湯を沸かしてティータイムを楽しんだ。

バスに乗って30分後には広河原山荘に着いた。

そこを出発して先の山荘までは3時間かかるので、今日は広河原山荘に宿泊することにした。

夕食はワイン付きで天ぷら・豚肉等‥だった。翌朝の弁当
(おにぎり2個)を注文した。

明日は曇りだと、小屋の人は言っていた。

 
 ミヤマダイコンソウ            キバナノコマノツメ

 

 

 

山荘の2階が寝場所で、20人くらいの人達が泊まっていた。

ふとん2枚に1人ぐらいのスペースで空いていて寝るには、広々としていて良かった。

山荘では、1枚のふとんに2人が寝るのはよくある。

北沢峠(7:53)⇒5合目(9:25)⇒馬ノ背ヒュッテ(10:13)⇒仙丈小屋(11:17)

⇒山頂(11:55)⇒北沢峠(14:40)

14日は、4時ぐらいからヘッドライトを点けて用意を始めた。

5時に山荘の前に出ると、テント場の人達がザックカバーを取り付けているので、雨支度でゴアテックスを着て出発することにした。

小雨が降ったりやんだりの天候は、この日ずっと続いた。

歩き出して間もなく、白根御池小屋との分岐があり、大樺沢の左のコースを行く。

沢伝いに右岸を歩き、橋を渡って、左岸を行くと、空き地が有ったので、山荘で作ってもらったおにぎりを食べた。

途中、テント場からスタートした4人組の親子にまた追い越された。

後から追い越した際に尋ねると、子どもは小学2年生と4年生だった。

頑張っていたので、持っていた飴とキャラメルをごほうびに差しあげた(^◇^)


 

 
歩き出して3時間余り過ぎて、二俣に着いた。チップ制の公衆トイレがあって、4人組の若者が休んでいた。

今日は肩の小屋まで行くそうだ。二俣から右俣のコースを行く。

沢から離れて、樹林帯を進む。1時間30分ぐらいで稜線に出て、小太郎尾根を歩く。

雨でカメラのモニター部が濡れて、筋が入って見える。

ゴアテックスのフードを降ろして歩くと、視野が狭くなり下ばかり見て歩いてしまう。

 

 
尾根を30分ぐらい、最後は急登りを歩いて肩の小屋に10時30分ぐらいに着いた。

ザックは外に置き、ココアを注文して飲んだ。寒かったので温かいココアは、とっても美味しかった(
*^_^*

肩の小屋は標高3000m!雲の中を歩いて50分、やっと北岳山頂に着いた。

11時40分、標高3193m 天気は悪いが、多くの人がいた。風も強いので、直ぐに下山した。

今まで登りぱっなしでやっと下りになった。

霧の中、ルートは分かりづらく前の人に着いて行くようにした。

13時ちょっと前に北岳山荘に到着した。受付を済ます。

早いほうなので、夕食は5時からといわれた。

ゴアテックスなど干すところもまだ余裕があった。

混んでいると聞いていたが、結局、悪天候で、寝場所は半分ぐらいしか埋まらない状況だった。

北岳山荘は近代的な山小屋で、診療所もあった。

夕飯まで時間があったので、自炊部の部屋で、湯を沸かしてお茶を飲んでお菓子を食べた。

今日は、昼食をとっていなかった(+o+) テント場の人達も来ていて、楽しく山談義をして過ごした。

 


 

広河原山荘(5:10)⇒白根御池分岐点(5:40)⇒小太郎分岐点(9:53)⇒

北岳肩ノ小屋(10:26)⇒両俣分岐点(11:09)⇒北岳山頂(11:39)⇒八本歯ノコル分岐点

(12:26)⇒北岳山荘(12:58)

 

                             クルマユリ  



ミソガワソウ                  ヒメシャジン

 

     ヤマアジサイ                  イブキトラノオ

15日4時ぐらいからヘッドライトを点けて準備をする。

玄関のドア―を開けてみたら、曇っていて、小雨が降っていた。

5時頃弁当をもらって、出かけようとしたら窓の外は明るくなって、昨日は見ることのなかった、富士山が見えた。

その横から、朝陽がでてきて御来光を拝めることができた。

5時10分ぐらいに山荘を出た。黒川紀章が設計した小屋だが、形はよく分からなかった。



 

 

出発して間もなく平坦の道から登りに変わり、30分ぐらいで雲が出てきて、辺りの展望は見えなくなった。

晴れていたのは、日の出前後の1時間余りだけでした。

昨日は、雨・霧・弱風だったが、今日は、雨・霧・突風で、身体に力を入れていないとよろめいてしまう
(;一_)

 そんな中、中白根山に到着。ゴロ石のアップダウンを繰り返し、1時間かけて間ノ岳に到着。

風裏のところで、朝弁当を広げて食べていたら、すっ〜と天幕の雲が開いて、富士山が見えた。

わずか10数秒のことだった。数名の人がいたが、皆,間ノ岳から農鳥岳の方向に歩いていった。

我々だけが三峰岳の方向に向かった。

ガレ場を歩き、仙塩尾根との分岐を過ぎると,まもなく岩頭の三峰岳頂上だった\
(~o~)

三峰岳は2999mなので、3000mの稜線伝いは終わっていたのですね。

雨が降ってきたので、ザックカバーをかけて、ゴロ場を歩いていたら、ハイマツの台地に着いた。

三国平という快適な道だった。

 

そこからは樹林帯に入って、一面マルバダケブキのお花畑を過ぎたら、やがて、熊の平小屋に着いた。

熊の平小屋で、ラーメンを注文した。時間が早いのか、テント場にも小屋にも誰もいない様子だった。

近くにあるトイレを借りたが、きれいで、水場もそばにあった。

小屋からは塩見岳への標識があった。9時45分だったので、今日は塩見小屋までは行けそうだと確信した
(^_-)-

小屋に置いてある寒暖計は12℃を指していた。塩見岳への標識に沿って、歩き始める。

樹林帯をしばらく登った。中年の女性に出くわした。塩見小屋から5時間でここまで来たと言っていた。

40分程歩いて、ハイマツ帯と樹林帯を交互に進むと「安部荒倉岳→1分」の看板があったので、行ってみた。

少し登ると三角点があった。

雨は降ったりやんだりでコートのフードを上げたり下げたりして、1時間ぐらい歩いた。

地図上ではあるはずの、富士山から始まる百高山の百番目の山の新蛇抜山の標識は見当たらず
(・・?

ピークらしきところの岩と岩の間の隙間で、何かが動いた!!




 

オコジョが、隙間から顔を出したりひっこめたり!前からもやってきて、人なつっこくて、足元までやってきてくれた。

カメラを出して構えていると、ポーズをとってくれて写真におさめることが出来た。

とっても可愛かった
(^^)  

しばらく歩いていたら、開催されていた
TJARレースhttp://www.tjar.jp/2014/about/の一人の選手が抜いていった。

次は、三伏峠でテントを張っていた、大学のワンゲル部8名とすれ違いに挨拶をかわした。

樹林帯を行くと、見事なコバイケイソウの群落のところがあった。

やがてハイマツ帯のところを登っていくと、北荒川岳に13:20分ぐらいに着いた。

ここからは大崩壊のザレ場、左側のハイマツにピンクのリボンを目印に道を探って行く。

今日も風は強いが、こんな強風のところでも花は咲いていた。

10分ぐらいで、北荒川岳の避難小屋があった。以前はここがテント場だったらしく、広場があった。

標識ではここから塩見小屋まで3時間となっていたが、実際はもっとかかった。

稜線から外れてマルバダケブキのお花畑の中を歩きだした。

草地の登り、ハイマツ帯、再び稜線に出ると、急登りで、あえいで蝙蝠岳への分岐に出る。

ここからは傾斜が緩んで、塩見岳の東峰・西峰まで進む。

16:09が頂上到達時間。東峰3052m 西峰3047m。写真を撮ったら、早々に小屋を目指す。

ガイドブックのコースタイムは50分だったが、岩場が下りるのに、てこずったりして1時間以上かけて、塩見小屋に着いた。

やっと小屋に着いて、安堵の顔になっていたと思う
(^_^)

我々が、宿泊者の最後の到着者だった。もう、夕食の時間が始まっていた(_;) ゆっくりする

暇もなく荷物を置いて直ぐに食事をした。食べ終わったら、携帯トイレの説明を受けた。



 

 

 

北岳山荘(5:28)⇒中白根山(6:10)⇒間ノ岳(7:10)⇒三峰岳(8:22)⇒三国平(9:07)

⇒熊の平小屋(9:43)⇒安部荒倉岳(10:50)⇒新蛇抜山(11:50)⇒

北荒川岳(13:20)⇒北俣岳分岐(15:23)⇒塩見岳東峰(16:09)⇒塩見岳西峰

(16:15)⇒塩見小屋(17:21)

 

      ミネウスユキソウ          ホソバトリカブト

 

     ウメバチソウ                タカネシオガマ

 

      シコタンソウ                チシマギキョウ

     タカネコウリンカ                 ハクサンシャクナゲ

16日は、鳥倉の登山口からのバスが14:25発なのでそれに間に合えばいいので、ゆっくりと過ごす。

今日は、小屋での朝食を食べて、食後にココアを注文して飲んだ。6:30に出発した。

小雨状態で、今日もゴアテックスを着た。

三伏峠まではそれほど高度を下げなくて、本谷山三伏山の山越えをして行く。

赤石岳との分岐点を超えると、ほどなく三伏峠小屋に到着
!(^^)! 日本一高い峠だそうだ。

ここで昼食をしようと小屋へ行くと、11時にならないと、食事の用意が出来ないと言われた。

バーナーでお茶を沸かして時間をつぶす。千葉からやってきた人、一色からやってきた人とお話をした。

注文したカレーライスは、インスタントではなく手作りで美味しくボリュームもあった
(^o^)

小屋からはずぅっ〜と下りで、水たまりを避けながら、軽いトレイルランで鳥倉の登山口へ!!

14:25発のバス⇒JR飯田線で伊那大島駅から伊那市駅⇒バスで高遠駅⇒タクシーで仙流荘の

駐車場 車まで戻って、自宅へ帰って来ました。

登山の登り口(仙流荘・戸台口)と下り口(鳥倉の登山口)が違っていたので、大変でした

(゜ロ\)(/ロ゜)

 

マツムシソウ              トモエシオガマ

 

    シナノオトギリ             キバナノヤマオダマキ