2013 北海道・道東登山
8月15日
名古屋セントレア空港で荷物持ち込みで30分ぐらい待たされた。
09:10発のフライトで 女満別空港に 11:05の定刻に着いた。
気温は30℃表示、愛知県よりは涼しい。11時45分からの予約でトヨタレンタカーのヴィッツを借りた。
ナビにパン屋の電話番号を入力して、斜里の町のパン屋でフランスパンを購入した。
そのあと、ホームセンターでバーナーのガスと長靴を購入した。長靴は羅臼湖トレッキングで必要の為。
知床横断道路を通って羅臼湖へ。
曇り時々晴れの天候が知床峠に近づくと、雨、ガスが出てきて数メートル先の視界をさえぎっていた。
峠の駐車場で待っていたが、雨は止みそうもないので、諦めて、知床峠を下って行くと、下は晴れていた。
諦めきれずに再び峠に向かうと、結局、峠の天候は荒れていたので、羅臼湖のトレッキングは諦めた(-。-)y-゜゜゜
知床自然センターに立ち寄る。
ここで虫よけスプレー、8月17日にカムイワッカの滝のバス停から乗るシャトルバスの乗車券を購入した。
カムイワッカの滝のバス停では買えず、あらかじめ、購入していくものだった。
まだ、宿に行くには、時間があったので、 知床五湖トレッキングに行った。
4時少し過ぎていたが、駐車場に入るのに渋滞で45分かかった。
一部(木道のみ)は無料だったが、全体(五湖周遊)を巡る地上遊歩道は250円の入場料だった。
入場券を購入して、熊避け等のレクチャーを10分間受けてから、入場した。ヒグマは時々目撃されるらしい。
五湖を周回、明日登る、知床連山の山がくっきり見えた。
知床連山縦走 右の羅臼岳から一番左の硫黄山まで明日は山上の人
宿の岩尾別温泉「地の涯」に着いて、裏にある「木下小屋」で熊撃退スプレーを借りた。
貸出料金は1日当たり1000円の料金だ。2日間借りるので、2000円と保証金の2000円を支払った。
保証金の2000円は、返却時に返してもらえる。だだし、少しでも使用すると¥12000 請求される(+o+)
<木下小屋の主は、貸し出す前にスプレー缶の重さを量っていた>
8月16日
AM4:55羅臼岳登山口 〜50分オホーツク展望台 〜55分弥三吉水 〜20分極楽平〜30分仙人坂
〜25分銀冷水 〜20分大沢入口(雪渓)〜50分羅臼平(デポして空身) 〜30分岩清水(給水) 〜
35分羅臼岳頂上 〜25分岩清水 〜20分羅臼平(昼食)〜40分三ツ峰 〜1時間30分サシルイ岳 〜
1時間20分オッカバケ岳 〜35分二ツ池 テントPM16:15
1日目 トータル 11時間20分(休憩ふくめて)
弥三吉水の水は豊富でした 極楽平で頂上が見えた
「地の涯」での朝食は弁当にしてもらって、ホテルで食べた。
フロントマンのおじさんに今日の天気を聞いたら、「つばめが低く飛んでいるから、午後から雨」と言われた。
おじさん、当たらなかったよ~~降らなかったヨ~~
標高240mの登山口に、羅臼岳登山安全祈願と書いた賽銭箱や祠やしめ縄があった。
しめ縄をくぐって暗い林の中をジグザグに登る。
オホーツク展望と書いた標識より少し上の所で、展望が開けて、海が見えた。この辺からダケカンバの林が続く。
ヒグマ出没注意の看板のあるところからアリが多くいた。熊はアリを食べにやってくるそうだ。
560m岩峰・650m岩峰と越え、弥三吉水で5Lの水を汲んだ。ここで2組の休憩者がいた。
極楽平のところは傾斜が緩やかになり歩きやすかった。ところが、その上の仙人坂は急勾配の九十九折り登り。
勾配がゆるやかになったら、銀冷水のところに出た。
エゾコザクラ エゾツツジ
シラネニンジン チングルマ
タカネトウウチソウ キャンプしている人がいた羅臼平
渇水という噂だったが、水は出ていた。
20分ぐらいで大沢入口に。雪渓は残っていたが、歩くのはエゾコザクラの咲く、脇の道を歩いた。
下部から上部に進むと、徐々に傾斜が緩み、三ッ峰が正面に大きく見えてきた。
岩清水 羅臼頂上
ハイマツ林の羅臼平に荷物をデポして、途中、岩壁から滴が落ちる岩清水で喉をうるおした。
冷たくてとってもとっても美味しかった\(~o~)/
これ以降、縦走路では水場はなかった。
山頂は遠くから眺めても、沢山の岩の塊だった。下山してきた人が、アドバイスしてくれた。
ストックを置いて、手と足で登ったほうが良いということで、滑り止めがついた手袋をはめて岩場をよじ登る。
山頂には3人が登っていた。写真を撮って、早々と下りる。
羅臼平にて、温めたスープとフランスパンの昼食を摂った。
昼食後、硫黄山までの縦走開始!!
我々、2人だけ単独で縦走だとすると、心細いが、、、 ガイドつきの5人のパーティが一緒に縦走しそうだ!!(^_^メ)
羅臼平から三ッ峰へ、高低差100mのハイマツ帯の登り!登り切ると、お花畑の写真を撮りに来ている人が2人ほどいた。
硫黄山までの縦走の間、硫黄山から羅臼岳に向かってすれ違った人は、たった1人だけだった。
三ツ峰は名の通りピークが3つ。向かって右端の峰が山頂だ。サシルイ岳との鞍部には雪渓があって、
指定キャンプ場でフードロッカー(熊よけの為、食料を保管する)があった。
リュックが重くて、コースガイドの設定時間よりも遅くしか歩けず(;一_一)
三ツ峰よりサシルイ岳を望む 12:44 サシルイ岳南側 三ツ峰から羅臼岳13:31
サシルイ岳山頂付近 羅臼方面 14:07 サシルイ岳山頂少し下った 14:15
サシルイ岳北側雪渓脇を通る 14:27 雪渓の横はお花畑 14:45
北側斜面雪解け水の川の道 14:56 ニッコウキスゲ
オッカバケ岳山頂15:34 オッカバケ岳を乗り越えると二つ池が見えた 15:40
三ツ峰からサシルイ岳、オッカバケ岳は道筋がはっきりしていた。
サシルイ岳を下って、左折して、湿地帯のみくり池を通り越すと、オッカバケ岳への登りが始まる。
登りきったら、今日のキャンプ地の二つ池が見えた。下り道が木の幹が派生していて、悪路だった。
二つ池の手前が「地の池」向こうが「天の池」。
やれやれ、やっと着いた!!ここで、チングルマの群生が歓迎してくれた!(^^)!
チングルマが咲き誇る 15:55 二つ池のキャンプ16:13
フードロッカー 右の緑が我々のテント
我々が二つ池に到着した直後、軽装備で短パン姿の外人のトレイルランナーが後ろから走って来た。
これから、硫黄山に向かうらしい。たどたどしい日本語で、硫黄山への方向を尋ねてきた。
この時間(4時少し回っていた)から、下山出来るのか!?・・・他人事ながら不安に思った(◎o◎)!!
テントを設営していたら、5人組のパーティが!!
フードロッカーの近くで食事の準備していたら、もう1組のパーティが!!
合計3組のパーティが揃ったので、ヒグマの襲撃は無いなと、一安心した\(~o~)/
暗くなってきたので、NHKの番組で知った、カップにヘッドランプを入れ、
その上に水を入れたペットボトルを置いて、光を拡散させた。
結構明るかった。。。
8月17日
AM6:00分二ツ池 テント〜40分南岳〜1:20分知円別平〜1:40分知円別岳分岐
〜2:20分硫黄山山頂〜2:00硫黄沢雪渓部〜1:30新噴火口〜45分旧硫黄採掘地〜35分硫黄山登山口PM15:40
2日目トータル9時間40分
テントをかたづける前にパラパラと雨が降ったが、出発時には曇りになった。
テント場から南岳にはハイマツ帯を緩やかに登る。
山頂を越えて、砂礫地のところは、数本の杭が進行方向を誘導していた。地面にはしれとこスミレが生えていた。
海側では国後島が見えた。それからは平坦な草原が続き(知円別平)、このあたりが奥座敷で一番のお花畑だった。
南岳頂上から硫黄山を臨む しれとこスミレ
南岳を下ったら、国後島が見えた
知円別平 ハクサンチドリ
知円別分岐にさしかかると、やせ尾根が前方に、右眼下には第2火口が見えた。
やせ尾根を抜けると大きな岩がでてきて、これが「こけし岩」。
ハイオトギリ チシマアザミと高山蝶 アザミは蜜が濃くて蜂、蝶の人気者
知円別岳に咲くコマクサはもう遅かった ここが噂の やせ尾根(そんなに怖くなかった)
こけし岩 雪渓を巻いて硫黄山へ勾配キツイ
「こけし岩」を過ぎて硫黄山との間に雪渓があり、この時期は雪渓の右端を歩く。
硫黄山登山口からは岩場で、羅臼岳よりも厳しい、クライミングだった。
岩場の硫黄山山頂 硫黄山頂の三角点
硫黄山へのとりつきは、空身(リュックをデポ)で頂上を目指せばよかった(>_<)
頂上から登って来た反対側へ下りると思っていた。
結局、登山口が分岐部だったので、また同じ道を下って登山口まで戻って来た。地図を読み間違えていた(@_@;)
涸れ沢の硫黄沢を下る 200mぐらい下った雪渓
硫黄山分岐部あたりの砂礫地で、しれとこスミレが見れた。
涸れ沢の硫黄沢を下って行く。
途中雪渓を通る場面があり、先行者の踏み跡が見つからず、また、目印の赤い布も見つからず、本当にここを行くのか、と迷った(・・?
雪渓をアイゼンなしで、滑らないように、注意して歩くと、目印が見つかり、ほっと、した。
沢を下って、大きな目印があって、左側の赤い布のところで、山道に入った。
硫黄沢出会いで山道へ 新噴火口で熊?の糞
狭い道でハイマツの枝が体に当たって、通りにくい道が、広くなって、緩やかになってきた。
ハイマツの樹林帯を過ぎて、岩場が新火口で、2ヶ所で新しい糞を見つけた。
熊のものかと思い、ちょっと怖くなり、笛を吹き鳴らし、より一層鈴を鳴らして、進んだ。
黄色い硫黄の結晶 15:40分登山口到着
重装備でした下りてきてやれやれ
暑くて、水が足りなくなって、最後は脱水状態だった\(゜ロ\)(/ロ゜)/
カムイワッカの通行許可書を渡す、事務員の方に水をもらって、生き返った感じがした。
知床連山縦走して、カムイワッカの滝へ下山してきた登山者の中には、
疲労困憊だったり、脱水状態っだったりしている人が結構みられるそうだ!!
それで、事務員の方は、お水と紙コップを常備しているそうだ。
シャットルバスに乗り岩尾別で下車して、岩尾別ユースホステルで電話してもらって、タクシーを呼んだ。
車の置いてある、「地の涯」まで送ってもらった。