大峰山登山

2013.5.3・4

1日目 八経ガ岳 
9.2km 6時間20

国道309号線の狭い道は、1台の車が通れるだけの道幅だった。

所々に待機する場所が設けてあるが、それでも何とかすれ違いが出来る道幅だった。

対向車が来たら、どうしようと考えていたが、幸い、1台も対向車は現れなかった。

高度1094mの行者還トンネルには朝方4時過ぎには着いた。

車が100台駐車する、と聞いていたが、まだ空いていて、登山口の真ん前に停めれた。

仮眠をして、7時15分ぐらいから出発した。

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天川の沢伝いから木造の橋を渡り、シャクナゲのトンネルの道(急登りで滑りやすい)

ここから尾根道の奥駆道出合までが一番息が切れるコースだった(_;)


所要時間は、50分ぐらいだった。
 
  

道は一変、なだらかになり、幅も広く稜線伝いに歩く。

コバイケイソウの群落が見え、小さなアップダウンを繰り返しながら歩くと、残雪が現れた。

8時30分ぐらいに着いた、標高1600mの弁天の森は、ブナの原生林の風景だった。

それから20分で聖宝ノ宿跡には醍醐寺を開創した理源大師の像が坐していた。

理源大師の像には触れてはならぬという言い伝えがあるそうです。

コバイケイソウは有毒の植物で、鹿も食べないそうだ。
 
 
 
ここから聖宝八丁という急な登りでは、雪というか、氷というか、上から頭に落ちてきて、痛かった。

木道を行くと、霧氷の木が現れ、目を楽しませてくれた。

丁度、この日は大峰山の山開きだが、20年ぶりの寒い日だったそうだ。

弥山の小屋には9時30分過ぎに着いた。寒いので、休まずに歩き続ける。

兎に角、動かないと、寒かったぁ〜。

 
 
 
山門をくぐって、弥山山頂にある祠は弥山神社で麓の天川村にある「大河大弁財天社」の奥の院。


ちなみに「大河大弁財天社」は日本三大弁財天のひとつだそうだ。

参拝して、再び弥山の小屋まで戻り、南方向の八経ガ岳の案内標識に向かって下る。

鞍部まで下がるとまた登りが始まる。

途中から鹿からの食害を守る為の防護柵が出てくるところが、オオヤマレンゲの自生地で、まだまだ、つぼみも無い状態だった。

林の中っから岩場を越えたら、山頂では、4、5人が休んでいた。

近畿最高峰1915m。10時15分。記念撮影をしたら、寒いので足早に下山開始。



 
戻った弥山の小屋で昼食をする。ベンチのお隣さんは大きな犬を連れて登ってきていた。
 



1時間ぐらいかけて食事をした。お湯を沸かして、飲んだスープが美味しかった。

ところが、復路では、往路で見た木道のきれいな樹氷はほとんどとけていた。

水滴が氷となって付いているだけなので、気温が上がるとすぐに崩れるから。

奥駆道出合からトンネル方面にむかうと、行者さん2名とすれ違った。

急な下りは、小石と木の根ですべって数回ころんだ。駐車場には1330分には着いた。

ちょうどその時、少し雨がぱらついてきた。
 
 
 
 
 
   
 
                  
八経ガ岳は花の百名山(オオヤマレンゲ)にも選ばれていて、行者さんの修験道で大峰奥駆道で世界遺産に登録され、

1300年以上開発されず、手つかずの林が見えた。

弥山の小屋では皇太子様の登頂記念の標識があって、その際に新築されたそうだ。

売店もなかったのに、立派な建物だったのが印象に残りました。

大峰奥駆道には大峰75(なびき)という霊所・行場がある。

56靡の「石休宿」弁天の森のところ、55靡の「講婆世宿」聖宝ノ宿跡のところ、

54靡の「弥山」、53靡の「朝鮮ヶ岳」、弥山小屋から八経ガ岳に500m向かった場所、

52靡の「古今宿」オオヤマレンゲのところ、51靡の「八経ガ岳」を今回は通った。


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2日目 稲村ヶ岳 11.8km 6時間30
 
洞川温泉街をぬけて、[ごろごろ水]の採取場のところの駐車場で1000円を払って、停めた。

100mぐらい山上の方向に歩いて、母公堂(ははこうどう)の手前に登山口からスタート、8時50分ぐらいだった。



 


杉の人工林を登っていくと、いくつかの木の橋を渡って、50分ぐらいで法力峠に着いた。

ここから3.7kmで頂上という標識があり。峠からはブナ等の自然林が出てきた。

道が狭く、崩壊しているところもあり、クサリを使って歩くところもあった。


 
  


峠から1時間で山上辻に到着した。ここには稲村ヶ岳山荘がある。

丁度、行者さんが休んでいた。若くて気さくな方で装束もばっちり決まっていた。

一緒に写真を撮ってもらった。リクエストしたら法螺貝も吹いてもらえた。

ワンフレーズというか、一楽節ではなくて、数楽節と吹いてもらった。


  

小屋でバッチを購入して、ザックを置かしてもらってから、山頂を目指した。

山頂まで往復1時間30分と書いてあったが、実際は30分弱で着いた。

途中の木道の階段は残雪があり、例年より多いそうだ。

寒いのは、花の開花にも表れていて、5月上旬に咲くというオオミネコザクラは姿、形も見えず。

2ヶ所クサリ場を越え、三等三角点のある山頂は岩峰にあり、展望台が設けられていた。


 


眺めは見渡せた。山荘より上は飲食禁止と書いてあったのに、頂上で食事しているグループがいた。

下山する途中に、大日山に向かうところがあったが、今日は行かず。

大日山は槍のような突き上げる特異な山容の岩峰だ。


 


シャクナゲが多かったことに気づきながら、小屋まで戻った。

小屋の前ではポットに熱いお茶をサービスしてくれて、ご馳走になりながら、昼食を食べた。

稲村ヶ岳はヤマアジサイで花の百名山に登録されているが、オオヤマレンゲも小屋より上で見えるそうだが、減ってきているそうだ。

山上辻からレンゲ辻から山上ヶ岳に向かうルートもある。

山上ヶ岳は女人禁制を守っていて、稲村ヶ岳では、女性信者の為の修行の場として

1959年より開放されていて「女人大峰」という別姓もある。


帰りは食事を済ませて、軽いザックになったので、小屋からは来た道を1時間5分ぐらいでトレイルランで母公堂のところに戻った。
 
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