天狗ヶ原・金山
2020.8.14
お昼過ぎ、自宅を車で出発。4時間ぐらいで白馬に着き、駅近くの食堂で晩御飯を食べました。
その後、標高900mの「小谷温泉」を目指します。
里山を抜けると谷深く自然豊かな風景に変化、ループ橋で標高を上げ「小谷温泉」に到着。
朝10時から夜9時まで営業の村営の露天風呂に入りました。
すぐ先の「雨飾荘」を通り越して、『金山』の登山口駐車場に9時ぐらいに到着。
他に駐車している車は無く、私達は車中泊です。
朝6時少し前の出発時には、7台の車が有りました。
一番最初に来たのにゆっくりしていて、結局一番最後にスタートとなりました。
金山登山口は標高1200mぐらいで、今日は2240mあたりまで登ります。
誰かのレポートで花が多いのを知って、今回登る事にしました。
最初は急登です。直ぐに、写真を撮っていた新潟から来ている夫婦を抜きました。
前日に雨が降ったこともあって、道はぬかるんでいます。
奥さんは登山ブーツを履いていましたが、旦那さんは悪路を見越して長靴を履いていました。
倒木が2ヶ所あって、くぐったり、よじ登ったりして進んで行きます。
登り始めて1時間、手が汚れていて、水場が出てきたので手を洗いました。
沢の水なので、飲むにはちょっと汚いと感じました。
水が枯れていることもあるそうです。ところどころで湿地があり、
大きな水芭蕉の葉と終わりかけのキヌガサソウの花がありました。笹は刈り込んであって、手入れがされていました。
手入れは金山の頂上までずっ〜と続いていました。
最初の急登から道はなだらかになり、沢溝の登り、ロープを使わないと登れない危険個所を通過して、尾根歩きになりました。
その道中、白馬の山々が対面に見える展望の良い場所が、数ヶ所有りました。
ブナの森からオオシラビソの森に。アカネトンボが、途中から私達の周りで一杯飛んでいます。
ハクサンフウロ・コオニユリ等の花が多く咲いている所が、「神の田圃」です。
そこから少し登ると『天狗ヶ原』の頂上でした。
『天狗ヶ原』から『金山』までは、高度を100mぐらい下って登り返すので、工程は行きも帰りも40分です。
登り返しで沢道を通り、見応えのあるお花畑に出ます。
『金山』の頂上には、長野から来た女の子がいて、『焼山』から戻って来たところでした。
『金山』からその先のピークの『焼山』まで往復4時間です。
彼女は、我々よりも1時間早くスタートしたそうですが、とにかくびっくりする凄いスピードです。
途中で熊のうめき声を聞いて、ヘルメットをかぶり、熊鈴2個で何とか耐え忍んできたそうで、すごく怖かったと言っていました。
山の頂上からは360度の展望です。この日は快晴で、『白馬』・『火打ち山』・『妙高山』等、すごく綺麗に見渡せました。
『焼山』への道は「天空へのトレイル」と何処かで書かれてましたが、確かに行きたくなるルートです。
次回、このルートに来ることが有ったら、是非、途中まででも行ってみたいと思いました。
頂上ではアゲハチョウが、帰りはアサギマダラが、我々について来ました。
花が多いと、蝶も多いのでしょうね。嫌いな蛇も2匹見ました。
メジャーな山でないのか、7組だけの登山者でしたが、お花畑は期待どおりのスケールで、
手付かずの自然が残っていました。登り5時間、下山4時間10分の行程でした。
出会った花は、アキノキリンソウ・オトギリソウ・チングルマ・ヤマハハコ・クガイソウ・ウサギギク・ニッコウキスゲ・
ヨツバシオガマ・ミヤマダイモンジソウ・ゴゼンタチバナ・ミヤマリンドウ・コオニユリ・ウメバチソウ・マルバダケブキ
・ハクサンフウロ・シナノナデシコ等などでした。
実は、7月の連休にも『金山』登山を計画して、小谷温泉まで来て「雨飾荘」に宿泊しました。
前夜から雨模様で当日も小雨が降ったり止んだり。結局、登山は断念しました。
今回は、一日中快晴で、景色もお花も堪能出来て延期した甲斐が有りました。
金山頂上
焼山へはトレイルの道が続いています
カラマツソウ コオニユリ
ハクサンフウロ
シナノナデシコ
ミヤマダイモンジソウ アキノキリンソウ
ウメバチソウ ミヤマリンドウ
ニッコウキスゲ イブキトラノオ
クガイソウ キヌガサソウ
アサギマダラ
カラスアゲハ