2012 青森登山 <八甲田山>
2012 10月6.7.8日
 

朝食は630分から1階のレストランでバイキング方式だった。
品数がとっても沢山あり満足でした(^^♪
身支度を終えて出発!!
登山口を探していて道を尋ねた人が丁度、取材に来ていたNHKの人だった。
この時期になると、必ずマスコミの取材がある場所なのでしょうね。
今朝、酸ヶ湯温泉のビバ千人風呂にもNHKの取材が来ていた。
八甲田は秋になると、昼夜の温度差が大きいから、鮮やかな紅葉が見られるそうだ。
コースは酸ヶ湯温泉から
下毛無岱→上毛無岱→田茂萢湿原→赤倉岳→井戸岳→大岳→仙人岱→酸ヶ湯温泉

とまわることにした。
このコースは、ロープウェイ運転開始前のまだ空いている時間に、
見どころの下毛無岱→上毛無岱辺りを訪れよう!! という、
雑誌の提言を参考にしたからだ。

登山口を8時少し前に出発した。
この上が無い・最高の快晴に恵まれた。湯道という、急斜面の登りを行く。
次ぎにブナ林でしだいに雑木林になってきた。 

 
湿原の秋                           真紅や鮮黄


天気は1円玉の快晴。これ以上崩しようがない
 
 
 
雪田が溶けて                      湿原の花も終わって   

  
下毛無岱湿原を見下ろす・・岩木山がきれいに見えます


  
 池塘は森の鏡                アオモリトドマツの北西は枝なし
 
 
城ヶ倉分岐を過ぎ、しばらく歩いて雑木林を抜けると、
アオモリトドマツが目立ってきて、湿原となり木道の道となった。
ナナカマド、ヤマウルシの真紅とミネカエデ鮮黄の下毛無岱の湿原は
ベンチが置いてある休憩所(展望台)があって、
山登りツアーの団体が、カメラのシャッターをしきりに押していた。
快晴の中、周りの山々の端がはっきり、くっきり見ることが出来た。
ますます岩木山が独立峰であることが確かめられた。
湿原は広大で上下二段の上毛無岱と下毛無岱に別れていて、上下二段の間には階段があった。
280段あるのは事前に知っていたが、階段に50段毎に番号が書いてあって、
まだ、100段、やっと150段と登って行くと、上部のところでカメラマンが座って撮影している。
先行の人が振り返って見ている。
何があるのかと振り返ると、上から眺める下毛無岱の風景は絶景だった(^_-)-☆

「帰りはぜひ反対側の井戸岳を経て毛無岱に下ることをお勧めしたい。
豪華な絨毯を敷いたようなその原には、可憐な沼が幾つも点在し、
その脇には形のいい匍松が枝を拡げている。
周囲には丈の低いアオモリトドマツが風情を添え、その結構な布置といい、
背景の効果といい、まことに神の工を尽くした名園のおもむきがある。」
(深田久弥「日本百名山」『八甲田山』から)


アオモリトドマツ(青森椴松)はオオシラビソのことで、青森県が北限だそうで、
匍松(ハイマツ)は本州のアルプスでは高木限界の2500m以上高いところで見られるが、
八甲田山では北海道と同じく1000mを越えたぐらいの高さで見ることができるそうだ。
蔵王の樹氷は有名ですが、あの樹氷を作るのはこのアオモリトドマツです。
ここ、八甲田も冬は樹氷のモンスターとなって、その規模、壮観さ、豪快さで
それは蔵王をしのぎ日本一だそうです。(街のパンフレットに書いてありました)
 
湿原が終わると、ロープウェイと大岳との分岐点があって、
ロープウェイの田茂萢(たもやち)湿原の方向へ向かうことにした。


 
田茂萢岳に向かう                      ぬかるんで悪路

 
 
ロープウェイからの客で往来が激しくなってきた          アオモリトドマツの山腹


木道の道は終わり、ぬかるんでいて歩き辛くなってきた。
道幅が狭く、笹をかきわけ、背丈ほどの樹木が視界をさえぎっていた。
下山して来る人とすれ違うのに苦労した。
暫く登って行くと、急に人々が現れ、それからは次々と対向の往来があったのは、
ロープウェイからの運行が始まったからだろう。
山道を40分ぐらい行くと、尾根道に出た。
赤倉岳山頂とロープウェイとの分岐点に出た。
田茂萢湿原の方向へ少し向かったが、湿原をぐるっとまわると、
1時間かかるとの案内があったので、赤倉岳の方向に引き返した。

 
  
ミネカエデの黄は見頃でした


 
 
下毛無岱湿原の向こうに岩木山


赤倉岳へ向かう木の階段を登って標高をかせぐほどに、だんだん遠くを見渡せて、
岩木山、津軽海峡越しに北海道を見ることが出来た。
赤倉岳の爆発して崩れた火口壁の縁を歩いて行くと
小さな社があるところが赤倉岳の山頂ぐらいだった。
ここから、稜線伝いに井戸岳に行く辺りの展望が素敵で、
私は今回の旅で一番気に入った場所でした\(~o~)/
10分ぐらいで井戸岳の山頂に着いた。山頂の裏にある井戸岳の火口や
この後登って行く大岳、小岳を眺めることが出来た。。。
丁度、山頂で湯を沸かして、珈琲を飲んでいる夫婦がいたので、
休んでいたところを、恐縮だったが、カメラの撮影をお願いした。
イワツバメが空を舞っていた。


 
赤倉岳から井戸岳                    大岳はトドマツをまとってます
 

 
井戸岳火口                       大岳へは一旦下ります
 

 
鞍部には避難小屋                        急登で大岳山頂を目指す
 

井戸岳から下って行き、鞍部には大岳避難小屋があって、
トイレ休憩をしてから大岳への登りにかかった。
アオモリトドマツの林からハイマツ樹林帯へと20分ぐらいで
1584mの八甲田山では一番高い大岳頂上に着いた。
山頂ではツアーの人達がいて、記念撮影が順番待ち状態の混雑だ。
ぐるっと360度の展望を楽しんで、鏡沼をとおって、仙人岱の水場のところまでは下ってきた。
水場には丁度ベンチが置いてあり、バーナーに火を熾して、昼食とした。




大岳山頂からのパノラマ
 
 
撮影は順番待ち状態               海岸線の向こうは北海道
 
 
鏡沼                      仙人岱

 
        昼食はパン、デザートはリンゴ            駐車場のところの登山口に戻ってきた       
 
仙人岱は湿原があって、湿原植物が咲いていたそうだが、
登山者が踏みつぶして荒れ地になってしまったところだそうだ。
ここから沢伝いの道を通り、ゴロゴロした石の道を通り、ぬかるんだ道を通り、
樹林帯の道を通って1時間かかって酸ヶ湯温泉南口に辿りついた。
車に戻り、南八甲田に向かう。
『蔦の森』に行く途中、温泉の湯気が出ていた『地獄沼』、
山々が鏡のように写っていた『睡蓮沼』を寄り道した。
 

   
地獄沼                            睡蓮沼
 

睡蓮沼のパノラマ
 
蔦温泉に駐車して、ビジターセンターで地図を貰って、
蔦野鳥の森の沼めぐりの小路2.9kmを散策した。
沼は6つあって高低差は多少だったので、トレイルで沼と沼の間は走った。
蔦沼の周辺は紅葉になると真っ赤になるそうだが、
この時期ではまだ緑が目立った。
ブナ林の森と透明な水をたたえた沼との観察を楽しんでから、
蔦温泉で日帰り入浴、温泉は透明・臭いは殆ど無かった。
17時頃、青森空港へ向かった。
定刻の20:05分フライト名古屋行きに乗りました。
 
 
蔦沼                           ブナ林の木道 滑り易い
 
 
官沼                             瓢箪沼   


  
蔦温泉 久安の湯                      蔦温泉正面観

酸ケ湯温泉登山口8:00−毛無岱階段:0580−ロープウェイ分岐9:10−田茂萢湿原分岐点9:50−
赤倉岳10:32−井戸岳10:37−大岳避難小屋10:55−大岳11:19−仙人岱11:48−酸ケ湯温泉口13:30




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